親孝行のつもりで決行した6年ぶりの里帰り、結局は自分自身の命の洗濯であったような…
日々、家庭も仕事も予定通り、計画通りに進めようと必死になり、怒ったり、焦ったり、喜んだり、悲しんだり、恨んだり、憂えんだり、喜怒哀楽のオンパレード。
ところが…僅か1日半の間は、時間も感情も空気もが突然、今まで感じた事のない処へと自然に誘われ、静かな穏やかなのんびりとした自分がいました。
メダカをすくった川、登校した道と鉄道、夏休みのラジオ体操、ジャンケンした神社の階段、下校中見つけた畑仕事の母親の姿。
あの頃から全く変わらぬ故郷の風景。
まるで30年以上時が止まっていたような匂い、音、そして住んでいる人々。
見ず知らずの他人でも、気楽に挨拶し、何でも受け入れてくれるような優しさ、包容力を感じずにはいられません。
上手な会話も、豪華な建物も、何でも手に入るコンビニ等なくとも、十分に心豊かになれ満たされます。
そうだ!
私のめざす宿の姿は私のこの故郷の姿なのかも知れません。
これから又沢山の方の故郷になれるよう頑張ります。
長々失礼致しました。