母の日には、やはり、母を想う。

母は働き者でした。

一時期お米作りは勿論、梨園もやっていました。

合間に野菜畑お花畑もあったように記憶しています。

お裁縫が得意で、アルバムを見ると五つ上の姉と私のお出かけは何時もお揃いのワンピースでした。

そのうち私はＴＶで見たアイドルの洋服を絵に書き、同じ物を作って貰い喜んでいたような気がします。

編み物もお料理も上手でした。

寝転んで皆が紅白歌合戦を見ている脇で、おせち用の錦玉子の裏ごし等していた事、まだまだオーブンなどない頃に蒸水鍋でクリスマスケーキやパンを作ってくれた事、我が子の保育園かばんを手作りしてくれた事、まだまだ沢山、今では死語になってしまった夜なべ仕事の種は山程あります。

そんな中でも着物が大好きで、入学式卒業式は勿論、参観日も何時も着物でした。

お陰で旅館に嫁ぐ私へ大喜びで沢山の着物を用意してくれました。

私たち子供らが手が離れると、自分のやりたい事に精を出し、お茶、お花、短歌、お琴・・・まだまだいろいろ挑戦していました。

まだまだやってみたい事、行きたいとこ、会いたい人、話したい事、いっぱいいっぱいあったのに、50代で私たちにさようならと、逝ってしまいました。

もうすぐ私も同じ年になります。

とてもとても母の足元にも及ばぬ自分ですが、それでも母は、優しい目で認めてくれていると、今だに甘えている私です。

 
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